放光5月号
4月6日に八木荘仏教会では花まつりが開催されました。たくさんの子供たちが願正寺に集まり、お釈迦様のお誕生を一緒にお祝いし、とても楽しい時間を過ごしました。少し、お釈迦様のご生涯について触れさせていただければと思います。
ご誕生・天上天下唯我独尊
今からおよそ2500年前の4月8日、今のネパールのルンビニというところでお釈迦様お生まれになりました。お生まれになって直ぐに立ち上がって七歩あゆまれ、そして「天上天下唯我独尊」とおっしゃったといわれています。これはお釈迦様がどれほど素晴らしいお方であったかを私たちに伝えるためのお話と思ってください。「天上天下唯我独尊」とはこの地球上さらに宇宙全体のどこを探しても私という存在命はたった一つしかない尊いものであるということを、わたしたちに伝えてくださっています。
四門出遊・出家
お釈迦様の出家のきっかけは「四門出遊」です。東の門から出かけられ、体の弱られた老人と出会い、南の門から出たときは病気の人に、西の門から出たときはお葬式の列に出会います。そして、北の門から出られたときに、穏やかですがすがしい顔をした修行者と出会われます。「どんなに恵まれた生活をしていても病気そして死から逃れることができないならば、いっそこれらを乗り越える道を求めたい。」このように思われたお釈迦様は出家されることになりました。
29歳で出家されたお釈迦様は35歳までの六年の間大変厳しい修行に打ち込まれました。しかし、厳しい修行で心も体もボロボロになられ、さとりを開くことはできませんでした。
瞑想・さとり
厳しい修行はその道でではなかったことに気づかれたお釈迦様は、菩提樹の木の下に座って静かに瞑想に入られ、12月8日の明け方おさとりを開かれました。35歳の時だったお釈迦様はその後80歳で亡くなられるまで45年もの間さとりの内容を人々に伝える旅を続けられました。
「ブッダ(仏陀)」とはインドの言葉で真実に目覚めた人さとった人という意味です。「ほとけさま」とは「仏」を日本語読みしたものです。
お釈迦様がさとりを開いてくださったご縁を悦び、お念仏の日々を過ごしたいものであります。南無阿弥陀佛・南無阿弥陀佛